「幼児教育」ってざっくりすぎて、よくわからないですよね。
でも幼児教育の種類について知ることは、わが子にあった教育方法を知ることに繋がるので、とても大切なことだと思っています。
そんなわけで、本記事では幼児教育の種類について、以下のように教育法と習い事に分けてまとめてみました。
- 日本で有名な幼児教育の種類
- 世界で有名な幼児教育の種類
- 習い事から見る幼児教育の種類
世界で有名な教育法については『世界7大教育法に学ぶ 才能あふれる子の育て方』を参考にしています。
あなたがこんな人ならおすすめ
- 幼児教育を始めたい
- 幼児教育の種類について知りたい
- 『世界7大教育法に学ぶ 才能あふれる子の育て方』のレビューを見たい
もくじ
日本で有名な幼児教育の種類
日本で有名な以下の幼児教育の種類4つをわかりやすく解説します。
- ヨコミネ式教育法
- 七田式教育
- 石井式漢字教育法
- クボタメソッド
ヨコミネ式教育法
ヨコミネ式は女子プロゴルファーの横峯さくらさんの伯父である横峯吉文さんが発案した教育法。
「すべての子どもが天才である」という理念のもと、子どもたちが将来自立して生きていけるように『学ぶ力』『体の力』『心の力』の3つを重視しています。
ありぃさ
- 「4つのスイッチ」や「才能開花の法則」により子どものやる気を起こす
- 「読み・書き・計算・体操・音楽」を通して、『学ぶ力』『体の力』『心の力』をつけさせ「可能性」を引き出す
- 小学5年生頃までに「自学自習の力」を身につける
- 人間的、経済的に自立した人間になる
- 自分から学ぼうとする能力が育つ
七田式教育
右脳教育やフラッシュカードが有名な七田式教育。
世界の未来を担う子どもたちが大きな志と奉仕の心をもって、自らリーダーシップを取れる子に育てることを目的としています。
- 「認めてほめて愛して育てる」がキーワードの脳と心の教育
- バランスのとれた「全人格教育」
- 知識を与えるのではなく、「頭の使い方」を身につける
- ほめて伸ばすので、自信や自己肯定感の高い子に育つ
- 学校の授業や試験のためで終わらない、一生を通して役に立つ能力が身につく
石井式漢字教育法
教育学博士である石井勲先生の40年にわたる教育実践から生まれた石井式漢字教育法。
子どもたちの「ことば」の能力を最大限に伸ばします。
日本昔話や海外の名作絵本(漢字かな混じり絵本)のほか、遊びやゲームなどを中心に、楽しみながら子どもたちの集中力を引き出す
言語能力が高くなることで、コミュニケーション力が育つ
クボタメソッド
クボタメソッドは久保田競先生、カヨ子先生と主婦の友社、リトルランドが35年かけて築いてきた、子どもたちの「脳力」を最大限に伸ばすための最新育脳プログラム。
伝統的な育児法と最新の脳科学を融合した育児スタイルです。
- 記憶力・思考力・判断力といった考える力に影響する重要な脳の領域である「前頭連合野」を0歳から徹底して鍛える
- 競博士の脳科学研究をベースに、それぞれの時期にどのような働きかけをするとよいか研究し、オリジナルな乳幼児教育法を確立
赤ちゃんのときから、脳に刺激(働きかけ)を与え、前頭前野を発達させることで、感受性、積極性、独創性、意思、運動力、注意力など、あらゆる面ですぐれ、バランスのとれた能力を身につける
世界で有名な幼児教育の種類
ここからは、世界を代表する幼児教育の種類7つとそれ以外にも有名な幼児教育を4つ紹介します。
世界を代表する7つの教育法はこちら。
- モンテッソーリ教育(イタリア)
- シュタイナー教育(ドイツ)
- レッジョ・エミリア教育(イタリア)
- ドルトンプラン教育(アメリカ)
- サドベリー教育(アメリカ)
- フレネ教育(フランス)
- イエナプラン教育(ドイツ)
モンテッソーリ教育(イタリア)
世界で最も有名な教育法ともいえるモンテッソーリ教育。
モンテッソーリはイタリア出身の医師マリア・モンテッソーリによって生み出された教育です。
異年齢混合クラスで、子どもたちが自発的に「おしごと」をするところが特徴です。
- オバマ元大統領
- ビル・ゲイツ(マイクロソフト)
- ヒラリー・クリントン
- ピーター・ドラッカー
- ラリー・ペイジ(グーグル創始者)
- ジェフ・ベゾス(Amazon創業者の)
- 藤井聡太(将棋士)
- 子どもには、発達段階に沿って成長するために必要な課題に自分から取り組む(おしごと)、「自己教育力」がある
→このタイミングを「敏感期」といい、適したおしごとに取り組むと「集中現象」が起こる - 子ども自身が敏感期にあったおしごとをみつけ、それに集中できる環境を整えるのが大人の役割
- 言葉で教えるのではなく、お手本を見せてあげる(モンテッソーリでは「提示」と言う)
- 縦割りクラスなので、社会性や協調性、相手を尊重する気持ちが養われる
- 一人ひとりが個別におしごとに取り組むことで、集中力がつく
- 必要なときだけ声がけをすることで、行動力や自分をコントロールする力がつく
シュタイナー教育(ドイツ)
ドイツを中心に活躍した思想家のルドルフ・シュタイナーが実践したシュタイナー教育。
モンテッソーリ教育とともに世界二大教育法とよばれています。
人間は「身体・心・精神」の3要素からできていて7年周期で成長し、それに合わせた教育が大事。
芸術教育が多く、早期教育は行わないという考え方も特徴的です。
- トーマス・クリスティアン・スードフ(ノーベル生理学・医学賞受賞)
- イェンス・ストルテンペルグ(元ノルウェー首相)
- フェルディナント・アレクサンダー・ポルシェ(ポルシェデザイン創業者)
- ケネス・シュノールト(元アメリカン・エキスプレスCEO)
- 斎藤工(俳優)
- 子どもの気質には憂鬱質、粘液質、多血質、胆汁質の4種類があることを理解して関わる
- 自然素材のおもちゃを使い、絵本ではなく語り聞かせる
- 小・中・高の一貫教育
- 簡素なおもちゃや語り聞かせで子どもの想像力や創造力を育む
- 自分で考え、判断して実践する真の自由人になる
- 自己肯定感を高めて自立し、外からの力に潰されないようにする
レッジョ・エミリア教育(イタリア)
元小学校教師で教育思想家のローリス・マラグッツィが創始者のレッジョ・エミリア教育。
「子どもたちの100の言葉」展という展示会場で、自由奔放で型破りなアート作品が並ばれたことをきっかけに世界の注目の的になりました。
- 子どもが心地よいと思える場所で好きなように過ごせる環境設定
- 決められた教育法はないが、さりげない適度な介入は積極的に行う
- 子どもの探究活動を見て教師が細かに記録し、教育や芸術の専門家と保護者と共有して分析・調整を繰り返す
ドルトンプラン教育(アメリカ)
ドルトンプランはアメリカのヘレン・パーカーストが提案した教育法。
モンテッソーリにも師事していましたが、マサチューセッツ州のドルトンという町に学校授業の効率化案を実行した「ドルトン実験校プラン」をつくったことから、ドルトンプラン教育と名付けられました。
1919年にに創設されたニューヨークの「ドルトン・スクール」は、全米屈指の進学校です。
- 「自由」と「協働」が2大原理
- 「ハウス(ホームルーム)」「アサインメント(先生との教育)」「ラボラトリー(実験室)」が教育実践の柱
- 時間割によって学習する教科を決めるのではなく、生徒がゴールのために自分で計画を立て実行する
ゴールまでに何をすればいいか自分で考え、実行する力がつく
サドベリー教育(アメリカ)
ダニエル・グリーンバーグが1968年にサドベリー・バレー・スクールを開校したことから始まったサドベリー教育。
「子どもは生まれながらに好奇心をもっていて、必要なことは自分で学んでいく」という理念のもと、自分の好奇心の赴くままに学んで過ごします。
- 子どもに一切強制しない
- すべての年齢の子が一緒にいて、「クラス」や「教科」もなく、自分の過ごしたいように過ごす
- 学校は「スクール・ミーティング」によって民主的に運営され、学費額・予算配分なども生徒とスタッフが決めていく
- 「自分のやりたいこと」を自分で見つけて日々過ごすため、自分を幸せにする力が身につく
- 「ほんとうにやりたいことならできる」という自信と自己肯定感が育まれる
フレネ教育(フランス)
第一次世界大戦で負傷兵となった教師が発案したフレネ教育。
今までに紹介した教育のいいとこ取りのような教育で、個人と集団の両方を大切にしている。
- 正解を探すのではなく、自分で問いを立てる姿勢を育てる
- 子どもが興味のある個別学習とみんなで取り組む探求学習とを合わせたバランスのいい教育
- 強化学習だけでなく「自由作文」や「手仕事」とよばれるものにも取り組む
- 個人と集団両方を大切にしているので、自立と協調性がバランスよく育つ
- 一つの正解を探すのではなく、問い続けられる忍耐力がつく
イエナプラン教育(ドイツ)
イエナプランは、ドイツにあるイエナ大学の教育学者、ペーター・ペーターゼンが同大学の実験校で始めた教育モデル。
子どもと社会と学校についての理想を掲げた「イエナプランの20の原則」にのっとった教育をしていることが共通で、学校によって多少異なります。
- 異年齢のクラス編成
- 学校での活動は、会話・遊び・仕事(学習)・催しという4つの基本活動を循環的に行う
- 自分について知るだけでなく、他者を尊重し、社会で協働して積極的に活動できる大人を育てる
- 異学年交流で教えあうことを経験するので、協働できる力が育つ
- 他者を尊重する心が育つ
その他
先に紹介した世界を代表する7大教育以外にも、以下の種類があります。
- ピラミッドメソッド幼児教育法
→「自分で選択して決断できる力を養うこと」を大事にしている - フレーベル教育
→「遊び」を大事にし、個人の発達と社会に役立つ人材になることを目標にしている - ニキーチン教育
→「創造力」を大事にし、「幼稚園に通わせない」「危険を体験させる」といったニキーチン夫妻が自身の子育てで行ったユニークな教育法 - コダーイメソッド
→早くから音楽教育をすることで、子どもの脳の発達や情操教育になるという考えの教育法
習い事から見る幼児教育の種類
習い事も幼児教育の一つですので、子どもの習い事についてまとめました。
教室に通う習い事
- 英語・英会話
- 幼児教室
- プログラミング
- スポーツ・運動
- 音楽
- そろばん
習い事は無料体験をやっているところが多いので、まずは体験してみるのがいいと思います。
私も幼児教室に通っていたのですが、体験だけでも子育てに役立つポイントを知れるので、親子でタメになりますよ!
家庭でできる習い事
「教室に通わせるのはめんどくさい」「より安く幼児教育をしたい」という方は、家庭でできる通信教材がおすすめです。
幼児教育の種類を知って大事にしたいこと
幼児教育の種類について、教育法と習い事という観点から紹介しました。
今回の記事で書いた世界の教育法については「世界七大教育法に学ぶ才能あふれる子の育て方」という本を参考にしました。
この本は、正解のない時代といわれる今、子どもたちをどう育てればいいのか悩んでいる保護者や教育者に向けられた子育て本です。
子どもたちの育て方に対する悩みに対する答えのヒントを、世界的に有名な教育法を通して教えてくれています。
この本のいいところは、教育法について説明しているだけではないというところで
たとえば、「モンテッソーリ教育」についての章なら、
- モンテッソーリ教育はどんな教育法か
- モンテッソーリ教育をコンセプトとした教育現場のレポート
- 現場で働いている先生へのインタビュー
- モンテッソーリ教育を子育てに役立てるヒント
というかたちで成り立っています。
子育ての方針としてだけではなく、幼稚園や学校選びにもとっても参考になると思います。
登録してない方は、登録すれば初日30日間は無料で読むことができるよ〜!
コメントを残す