「幼児教育や知育で有名な七田式のフラッシュカードは弊害があるの?」
こんなふうに疑問をもっている方は少なくないと思います。
七田式に限らず、フラッシュカードや早期教育については賛否両論あります。
本記事では、過去の私のように「フラッシュカードをやってみたいけど、弊害が気になって取り組めない」という方へ向けて、
- フラッシュカードの弊害と効果
- 長男が幼児教室でフラッシュカードを1年やった結果
- 次男には自宅でフラッシュカードをやろうとした理由
- くもんと七田式のフラッシュカードを徹底比較して七田式に決めた理由
などについて書いてみました。
フラッシュカードに関する疑問を解決できるように徹底調査しましたのでぜひご覧ください。
もくじ
七田式フラッシュカードの弊害に根拠はない
フラッシュカードについてネットで調べると、必ずといってもいいほどでてくるフラッシュカードの弊害に関する記事。
ありぃさ
実際に私も長男がベビーパークに通っていたときにフラッシュカードの時間があったのですが、週に1回あるだけでも弊害がないか心配でした。
結論心配するようなことは全くなかったのですが、毎日続けることによってどんな弊害があるのか気になったので改めて調査してみました。
フラッシュカードの弊害の噂
フラッシュカードは七田式だけでなく、くもんや家庭保育園、星みつる式のものなどがありますが、メーカーによらず弊害の噂があります。
「フラッシュカード」を使った「一方通行のインプット教育」をつづけている幼児教室では、「独り言を言う子ども」、「奇声を発する子ども」が出てくるなどの弊害が生じている。
⇒「早期教育が子どもの脳を破壊する」 http://t.co/NiSh5wYcTh— darekanotameni (@noerin311) October 29, 2013
元の記事は「早期教育が子どもの脳を破壊する」なのですが、弊害として以下のようなものがあげられます。
- カベに向かって一心不乱に、念仏のようにつぶやきつづける
- 目に生気がなくなった
- 夜な夜なギャー、ギャーと近所中に響きわたるような奇声を上げるようになった
慶應大学医学部小児科講師、渡辺久子さんのお話によると、「早期教育で体調を崩したり、心身症に陥った幼児がひんぱんにやってくる。」そうです。
疑問なのが、これ一体どこの誰の話?
ということなんですよね。
幼児教室に通っていたときのフラッシュカードをやっていた知人も弊害は感じないというし、ネットで検索しても根拠のある記事がないんです。
「早期教育が子どもの脳を破壊する」にはこのような記載もあります。
「フラッシュカード」を使った「一方通行のインプット教育」をつづけている幼児教室では、「独り言を言う子ども」「奇声を発する子ども」が出てくるなどの弊害が生じている。
教室では、「映像を取り込んだモニター」の前に、幼児を一時間以上も座らせる教室もあるという。
「そんなの、明らかに弊害出そう!」
好奇心のかたまりで自分からなんでも知りたい幼児が、知りたくないことを一方的にインプット教育されて、じっとするのが苦手な時期に一時間以上も座らされる。
これじゃあ、
苦痛以外の何ものでもない
ですよね。
フラッシュカードの弊害は予防できる
フラッシュカードの弊害、個人的には予防できると思っています。
そもそもフラッシュカードの弊害に根拠がないのであくまで私の考えですが、記事であげられていたフラッシュカードの弊害は早期教育に力を入れすぎた親が子どもの興味があることと違うことをしたがために起こってしまった悲劇なのでは?と考えています。
なので、
フラッシュカードに興味のある子でも、数分程度で終わらせる
ことで弊害は予防できると思います。
フラッシュカードは1枚1秒以下でカードをフラッシュするので、100枚やったとしても100秒つまり約1分半で終わります。
子どもが興味をもっているなら、ちょっとした遊びとして日常に取り入れる程度なら何も問題ないのではないでしょうか。
七田式フラッシュカードの効果も根拠はない
フラッシュカードは弊害の科学的根拠がありませんが、実は効果にも科学的な根拠がありません。
じゃあなんで教材としてフラッシュカードは有名なの?
それは脳障害治療の権威でもあるグレンドーマン博士の研究により、フラッシュカードが知育教材として取り入れられたからです。
七田式教育でもフラッシュカードをすることで以下のようなことが見込めると考えています。
-
語彙を増やす
→表現力が豊かになり、思考の範囲が広がる -
右脳の開発
→大量の情報を瞬間的に記憶できる

0〜3歳の子どもは右脳が優の状態にあるので、フラッシュカードで右脳のスイッチを入れて活性化させることで情報が定着しやすくなります。
本のような左脳で言葉を理解することを通してつくられた記憶は忘れやすく、右脳でイメージされた記憶は忘れにくいので、フラッシュカードをすることで写真のように記憶でき保存して必要なときに思い出せるようになるのです。
私がフラッシュカードを始めようと思った理由
長男のときは幼児教室でしかフラッシュカードをしませんでしたが、あとになってもっと家でもやればよかったな、と思っています。
やっぱり幼児教室でやっただけでは、効果は感じられませんでした。
フラッシュカードで言葉を知ったり、覚えたりすることで、
- もっと色々な会話ができたかもしれない
- 子どもの興味を知れたかもしれない
と思ったので、0歳の次男にはフラッシュカードとして、3歳の長男とはフラッシュカード&カード遊びとしてフラッシュカードを使っていこうと思いました。
七田式とくもんのカードを徹底比較
フラッシュカードを買う際に七田式とくもんで迷う方もいると思うので比較してみました。
その前にフラッシュカードのメーカーは大きいところだとこの4つがあります。
- 七田式
- くもん
- 家庭保育園(中古のみ)
- 星みつる式(DVD)
家庭保育園は現在中古のみでちょっと絵が古いのと星みつる式はDVDなのでやめました。
私がフラッシュカードをする目的は、一番は親子の遊びにバリエーションを増やしたいという理由なので、子どもと一緒に楽しめる七田式かくもんで悩みました。
値段で比較
値段はジャンルが異なるので比較するのが難しいのですが、なんとか比較してみるとこんな感じです。
七田式のかなえちゃんA:600枚で13,800円(税抜)
くもん:仮に600枚分のカードを集めるとすると32枚入りカードを約19個分
全て1個1,100円だとすると20,900円(税抜)
予算的にきつければ、くもんでちょっとずつ集めるのもいいかもしれません。
ジャンルで比較
フラッシュカードのジャンルはかなり多いです。
七田式にはあってくもんにはないもの、またその逆もあるので一覧にまとめてみました。
ジャンル | 七田式教育 | くもん |
動物 | かなえちゃんA (600枚) |
32枚 |
鳥 | 32枚 | |
虫 | 32枚 | |
水中の生物 | 32枚 | |
魚 | – | |
植物 | 32枚 | |
からだ | – | |
家族 | – | |
職業 | – | |
スポーツ | – | |
自然 | – | |
野菜 | 1・32枚 2・31枚 |
|
果物 | ||
デザート | – | |
料理 | 食べ物 32枚 | |
飲み物 | – | |
調味料 | – | |
身につけるもの | かなえちゃんB (600枚) |
– |
遊び | – | |
色 | – | |
形 | – | |
文房具 | – | |
乗り物 | 32枚 特急・新幹線 40枚 はたらく自動車 40枚 電車・地下鉄カード 40枚 |
|
建物 | お店 各32枚 | |
道路 | 標識1・2 各32枚 | |
楽器 | – | |
家の中 | – | |
日用品 | 生活道具 32枚 | |
食器 | – | |
電気製品 | – | |
寝具 | – | |
名画 | 120枚 | 海外 32枚 日本 32枚 |
音楽家 | 60枚 | – |
楽器 | 60枚 | 32枚(CDつき) |
反対語(動詞) | 48枚 | 31枚 |
反対語(名詞) | 48枚 | |
四字熟語 | 48枚 | – |
たしざん | 100枚 | 48枚 |
かけざん | 100枚 | 100枚 |
ひきざん | – | 48枚 |
日本地理 | 47枚 日本地図2枚 |
48枚 |
世界地理 | 120枚 世界地図1枚 |
– |
国旗 | 20枚 | 1・2 各49枚 3 100枚 3は国旗ポスターつき |
名所 | 120枚 世界地図1枚 |
– |
鳥類 | 48枚 | – |
日本・歴史人物 | 120枚 | – |
世界・歴史人物 | 120枚 | – |
ひらがな | ひらがな・カタカナカード(セット):46枚 絵・単語カード:46枚 |
49枚 |
カタカナ | 48枚 | |
とけい | 64枚 ①〇時ちょうど:12枚 ②〇時半:12枚 ③10分刻み:7枚×2セット ④5分刻み:13枚×2セット) |
48枚 |
濁音・半濁音・拗音 | 拗音35枚、濁音・半濁音ひらがな25枚、濁音・半濁音カタカナ25枚 | – |
CD付き童謡 | – | 1〜3 各31枚 |
漢字 | – | 1〜3 各42枚 |
ぶん(助詞) | – | 1・2 各30枚 |
俳句 | – | 春〜冬 各31枚 |
短歌 | – | 40枚 |
詩 | – | 40枚 |
百人一首 | – | 上・下 各252枚 |
ことわざ | – | 1〜3 各32枚 |
四字熟語 | – | 1〜3 各32枚 |
慣用句 | – | 1・2 各32枚 |
ゆびなぞり (ひらがな) |
48枚 | – |
早口ことば | – | 32枚 |
いないいないばあ | – | 32枚 |
だれかな? | – | 32枚 |
ひらがなことば | – | 1〜3 各42枚 |
かず(ドッツ) | 663枚 | 53枚 |
書き方カード | – | ひらがな 48枚 カタカナ 48枚 かんじん 40枚 英語 32枚 |
こよみ | – | 32枚 |
恐竜 | – | 40枚 |
星座 | – | 40枚 |
英語 | かなえちゃんA,Bはそれぞれ英語カードとCDもあり | CDつき英語カード、ABCカードもあり |
私、七田式とくもんのジャンルの違いがHP見てもありすぎてわからなかったんですよね。
載ってる記事がないか探したんですけど、ジャンルの違いと枚数載せてるのはおそらくこの記事だけだと思います。
でも自分が欲しかったデータなので、大満足です!(笑)
この先のカード集めにぜひお役立ていただければ私も嬉しいです。
カードのサイズで比較
七田式の中身とくもんのカードのサイズを比較します。
まず七田式フラッシュカードの「かな絵ちゃんセットA」がこちらです。

七田式フラッシュカード
中身は、6つのジャンルとフラッシュのやり方説明書、白紙カード。

七田式フラッシュカードかな絵ちゃん中身
横から見たときの、くもんとのサイズ比較はこんな感じ。
左がかな絵ちゃんで右がくもんです。

かな絵ちゃんとくもんカードのサイズ比較
くもん(右)のデザインは昔のものなので変わっているかもしれません。

かな絵ちゃんとくもんサイズ比較
カードの大きさは一回りくらいかな絵ちゃんの方が大きいですね。
フラッシュカードをやる方は、最初は大きいとやりにくいですが、何度かやっているうちに慣れてきます。
私が七田式を選んだ理由
2週間くらい迷った結果、私は七田式に決めました。
カードをちょこちょこ集めるのもいいですが、最終的には色々なカードを集めるつもりなら七田式のセットで買った方が値段的にお得だからです。
カードのサイズが大きいので、子どもにとって見やすいのも嬉しいポイントでした。
つまり最終的には3,800円で買えたということになります!
絶対に汚さずにきれいに使いたいと思います。
[voice icon=”https://arisaism-blog.com/wp-content/uploads/2019/04/9CDE9587-E70C-4089-81C4-99CD24DCE4FF-e1554564663589.png” name=しょうた type=”r”]それはどうかな?(よだれじゅるり) [/say]フラッシュカードのやり方
ここでは私が使っている七田式が推奨しているフラッシュカードのやり方2種類について解説します。
- 入れ替え方式
- スライド方式
入れ替え方式
- 1カ月ごとにカードを入れ替えます。
- 25枚から始めて、それ以上集中できるようなら翌月は50枚までカードを増やす。
- さらに増やせそうなら徐々に100枚くらいまで増やす
メリット:フラッシュの順番がないので、順番の入れ替えが可能
デメリット:1カ月間カードが変わらないので、子どもが飽きやすい
スライド方式
- 毎日新しいカードが加わり、その分、古いカードがなくなる
- 10枚程度からスタートし、翌日から1日1枚ずつカードを増やす
- 30枚までいったら、次からは1枚新しいものを加えて古い1枚は抜いていく
- 30枚以上集中できそうなら1日5枚ずつ増やして50枚まで増やす
- その後は2枚ずつ加え、古い方から2枚ずつ抜く
メリット:毎日新しいカードが加わるので、新鮮で子どもが飽きにくい
デメリット:常にカードの順番を意識しておかなくてはいけない
フラッシュカードをはじめた9カ月とおまけの3歳児の感想
9カ月の息子にフラッシュカードを見せてみたところ、最初は不思議そうな顔をしたものの、すぐにカードに見入って声をあげて笑っていました。
きっと、全く意味はわかっていないでしょう(笑)
それでもこの先楽しそうにできそうな姿が見られて親としては安心しました。
フラッシュカードは3歳頃までがいいとのことですが、長男がカードを見つけて「やりたい!」といってきたのでやってあげたら「もっともっと!」っていってきました。
なんて思ってしまいました。
後悔しても仕方ないですし、3歳でやって意味があるのかわからないですが、本人が興味をもったのなら長男の難易度に合わせて(今回やったのが全部知っている食べ物だったので)やってあげたいと思います。
フラッシュカードに悩んでいるならまずはお試しもあり
フラッシュカード、始めようか悩むなぁ…
七田式のセットを購入するとAセット(600枚)だけで、13,800円(税抜)します。
このお試しカードでまずはやってみて、子どもが興味をもちそうならセットを購入するという手もありですね!
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